株式会社ゼネックコミュニケーションは社会の持続的な発展を目指し、当社の技術が社会貢献の促進、及びイノベーションの創出につながる「共創プロジェクト」として、産学連携や社会連携などの貢献活動を通して、IoT/DXによるスマートシティ化を推進しております。
産学連携について
2023年9月、福知山公立大学 地域防災研究センター(所在地:京都府福知山市 研究代表:衣川 昌宏)と地域から持続的に新たなイノベーションを創出することを目的とした産学連携協定を締結いたしました。
京都府福知山市内の水害防止につなげるための雨量データ収取と、利活用の基盤整備をモデルケースとしアラート送出システムの構築を進めております。
事業名
水害防災に向けた法川・弘法川流域の雨量・水位観測
協力組織
関係組織
福知山公立大学 地域防災研究センター
ソリューション
災害・防災対策
活用プラットフォーム
連携内容について
京都府北部に位置する福知山市は、豪雨による内水害で市内浸水が度々発生しており、平成26年8月の豪雨では由良川沿川の溢水など、甚大な浸水被害に見舞われました。浸水対策事業は、国・京都府・福知山市の三者が連携して実施されていますが、水位制御のためにはより精密な雨量観測が流域ごとに必要とされます。
その問題解決をおこなうため福知山公立大学地域防災研究センターでは、地域企業協力のもと可搬型のIoT雨量計センサーを設定・制作され、対象となる由良川沿川に設置されました。
当社では、このIoT雨量計センサーから収集したデータを誰でも分かりやすく管理画面に可視化するIoTアプリケーションシステムの提供を開始いたしました。
アラート送出の流れ
STEP1. センサーが観測値を取得
河川や水路に設置したセンサーが観測値を取得。
取得データをIoT Stationにアップロード。5分ごとに最新データに更新されます。
設置センサー
・IoT 無線 雨量計
・IoT 無線 水位計
設置場所
京都府福知山市
法川、弘法川流域
センサー設計製作者
福知山公立大学 地域防災センター
STEP2. IoT Stationにデータ蓄積
センサーから送られてきたデータをIoT Stationに蓄積。
設置場所やデバイス仕様に依存することなくIoTが実現します。
中継器
デバイス本体に内蔵済のため不要
使用クラウド
アマゾンクラウド(AWS)
システム構成
株式会社ゼネックコミュニケーション
STEP3-1. 管理画面に表示
必要な情報をリアルタイムで画面に表示。
より早く適切な対応が可能になります。
開発元
株式会社ゼネックコミュニケーション
STEP3-2. アラート発報
設定された閾値をこえた場合、即時にアラート通知
システム構成
株式会社ゼネックコミュニケーション
成果と今後の取り組み
成果
IoT Stationの活用により、リアルタイムで雨量データを閲覧することが可能になった他、IoT Stationデータベースに観測値を蓄積できることで、過去の雨量と水位変化から水位変化をモデル化するための情報源にも役立っております。
今後の取り組み
現在は、地域の代表者や市役所、地域防災研究センターのみで利用しているデータのため、近い将来、一般向けに公開できるよう利用範囲を広げる予定です。
また、収集したデータの分析によって、将来的に水位予測に繋げることを目指し(データドリブンの実現)、
IoT Stationは、社会全体のCO2削減や電力消費量削減に寄与するよう設計をし、環境にも配慮した製品を導入することでSDGsの目標への達成に貢献いたします。